ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

60 本庄ダム①(重文散策編)

本日のダム活は,「期間限定公開」のダムめぐり。

 

本庄ダムと三永ダム。どちらも中規模都市の郊外にあってアクセス容易でありながら,水源地ということで普段は立入禁止。

 しかし,春の花(桜・藤)の時期だけは限定的に一般開放されるのです。

去年はコロナで開放中止。今年はどうなることかとヒヤヒヤしていましたが,公開範囲と日数を縮小して開放とのこと!!

 

縮小されてもダムさえ見られればいい。

そう。僕にとっては"花より団子"ならぬ「花よりダム」です。

 

…てなわけでまずは本庄ダム場所

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大正7年竣工の上水用重力式コンクリートダム

ストビューで予習したのに県道からの入口を見落とし,2回通り過ぎて行きつきました。

 

 

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9時開門とのことで,混むかもしれないと思い,8:30に到着したら1番乗り。開門10分前になって,後ろに2台並びました。

規模を縮小したのと,飲食禁止にしたので花見客は少ないのかもしれません。

 

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8:58 職員さんが出てきていよいよ2年ぶりに開門です。ドキドキします。

 

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車を停めてまずは堤体を拝みます。花崗岩に覆われた堤体は国の重要文化財に指定されています。西洋建築のような重厚感のあるバットレスが美しい!

 

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洪水吐自体は,右岸側の上流部分にあるので,これはかつての取水の出口工でしょうか。職員の方に聞いたら,現在は導水管で送水しているそうです。

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開設によると重文は堰堤だけでなく,周囲の設備も含めてのようです。

 

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その重文の一つの丸井戸。職員の方曰く,緊急用に二河川から直接取水してためる場所らしいですが,今まで一度も使われたことがないとのこと。毎度のことですが,ゼルダの…

 

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第一量水井の設備。これも重文の一つ(量水井は水の量を計ったり,調整したりする設備。)

 

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堰堤に上がる途中で桜越しに一枚(中央は重文の階段。立入禁止になっている。)一応,花見シーズンですからね。

 

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こちらはダムの建設に伴って付け替えられた二河川。ダムの高低差に合わせてカスケード状になっています。この日は流量が少なく桜の花びらがへばりついてピンクになっています。

 

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職員さんの説明では,二河川にかかる橋付近のこれらが先ほどの丸井戸に取水する設備のようです。

 

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橋げたをくぐって階段を上がるといよいよ堰堤上部です!!(つづく)