東広島市南西部の小田山池を訪ねました。(場所)
訪問日:2021年11月21日灌漑用アースダム。
ダム便覧では「おだやま」。広島県のため池データベースでは「こたやま」。近くの「小田山」は登山家の間で「こたさん」と呼ばれています。はて…?
県道338号を左折して1.7キロほどで天端右岸に到着。隘路だが,そんなにくねくねしていない。車は天端入口に停めると帰りに転回しやすい。
左岸洪水吐付近は災害復旧工事中。(訪問時は休工中)とても大型車が通れる道ではないのに,どうやってここまで重機を運んだのかは謎。
洪水吐のすぐそばに土石流が流れ込んだと思われます。
重機でかき集めた土砂が山のように積まれ(左),土砂独特の臭いが立ち込めています。右は土石流の痕。転がってきたままの巨岩が水流の勢いを物語っています。
洪水吐から放水路に下りてみました。壁の色の変化からかなりの濁流が流れたことが分かります。
放水路を下りてみるとここでは護岸が崩落。まだ工事ができていません。
戻って上流側。堤体は石で補強されています。
右岸の斜樋。軽トラでおじちゃんがやってきて斜樋を操作。年末にかけて工事を進めるので水位をさらに下げるのだとか。
斜樋の操作室は無事だったようで。
・・・? 操作室の庇にあるのって…
でかっ!!・・・と見とれていると,中から1匹すうっと出てきました。Σ(゚Д゚)
…というわけで即退散!
茶色く濁った水と土砂の山に自然のもうひとつの顔を見せつけられました。
ため池やダム付近では災害の爪痕をよく目にしますが,今回が一番生々しかった。
水涸るる小田山に立ちて畏れなす
ダム便覧掲載の県内ダム全踏破まであと11基(位置不明3基含む)