大田市近辺をめぐるダム活の最後は深山溜池です。(訪問日:2023.4.9)
灌漑用重力式コンクリートダム
大田市中心部方面からR9号を東進。立神島を左手に見た後,波根川に沿って上流へ。
農地のどん詰まりのところで車両進入禁止の看板。これはダム便覧などで予習していたので織り込み済み。ここから歩いて進みます。
車を降りてからの距離は800mぐらい。ダムで道は行き止まりになります。鶯の声を聞きながらの森林浴ですけど,アップダウンがきつかったので最後は息が上がりました。
天端入口はがっちりフェンス。
細い天端は苔も生えていてなかなか味わいのある様子。
上流面。天端を支える脚,天端の陰になる所だけが妙に白い。戦時中に竣工とのことだが?
堤体は粗石コンクリート製だといいます。近年の粗石コンクリートは,骨材を現地調達してコストを抑える工法ですが,戦時中とのことで粒の大きな粗石を骨材としてコストダウンを図ったとみられ,耐久性が気になる所です。
堤体越流面には,苔や草がびっしり。庭園の風景のよう。
やっぱり何度見てもこの白さが不自然。昭和50年改修とのことで,そのときのもの?
天端に立ち入れず,ダム周りは木々に覆われているため池の全容は分かりません。
いろいろと謎に包まれたダムでした。