ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

島根27 第二浜田ダム

浜田ダムからr179を下流へ5分もかからず第二浜田ダムに到着。(2023.11.3訪問)

洪水調節・河川維持目的の重力式コンクリートダム

センターラインもひかれた広々天端。国営ダムのよう。(第二浜田ダムは県営です。)

天端の親柱は、先に訪れた浜田ダムの再開発の際に切り出したコンクリートが使われ、地元の石州瓦の技法を使ったレリーフで、やはり地元の伝統文化である神楽の題材が描かれています。劇的Before Afterみたい。

治水目的ということで、普段は水を貯めない仕様。上流側を見ると定水位で河川の水を流しています。

左岸側から見ると、オリフィスの取水水位が左右で違うことが分かります。

随分「えり」の高い堤体です。

堤体の大きさのわりにコンパクトな減勢工です。上流の浜田ダムと連携しての洪水調節なので、そこまで大掛かりにしなくてもよいということかな。

堤体下に行こうとすると、なにやら大きな壁が。近くの住民の方に聞くと、防音壁なのだそう。すぐ近くに民家があり、やはりコンパクトな減勢工が騒音の上ではあだになっているのでしょうか。

オリフィスの高さの違いは一見分かりません。


堤高97.8mは島根県内で最高です。しばらく見入ってしまいました。

おしゃれな管理事務所。この日の管理人さんは厳格な方で、ダムカードがほしい旨を告げると、インターホン越しに浜田ダムも訪れたか尋ねられ、さらに玄関ドアのロックを外す前にガラス越しに写真を見せるように言われました。

デザイン性や整備されたダムサイトなど国営ダムを思わせる雰囲気。島根県肝いりの事業だったのでしょう。

このあとは続いて鞍部ダムを見学します。