続いては大山祇神社の裏手の谷戸の奥にある別所上池。（訪問日：2022.2.23 場所）
灌漑用アースダム…とはいえ，先人の方も指摘されているように，ため池データベースでは堤高10mとなっており，ダム扱いではないはずですが。
道の駅に車を停めて生樹の御門方面に路地を歩きました。
柑橘畑を抜け，分かれ道を登り方向（右画像の左の道）に進むと
きれいな堤体が見えてきます。
改修からそれほど経っていないようで，放水路も真っ白。牧場のような柵がいい。
洪水吐にはラビリンス堰が使用されています。初めて実物を見ました。越流面が増えるので，狭い場所でも放水量を増やせること，越流面が高くなる分，貯水量を増やせるなどの効果があります。
天端。石柱には「宮祇池」の名が刻まれていました。データベースでは「浦伐池」，いったいどれが本当？
取水用のスピンドル。一本で取水位置を変えられるタイプ。
池自体はさほど大きくありません。まあ，堤高10mですから。
天端からの眺め。大崎上島が見えます。
上流面はブロックでしっかり補強されています。草も刈られて大事にされている感じ。
嬉しいことに堤体下に下りる階段付き。
底樋の出口。維持放流はほとんどなし。
維持放流（左）と洪水吐からの放水（右）の合流地点。さすがにこの辺は見にくい。（経験上，ため池の中で最も見えづらい部分だと思う。）
放流路を下から。白いコンクリがまばゆい。
これは帰り道に寄った「生樹の御門」樹齢３千年と言われるそうな。
こちらも帰り道。大きな神社の近くだけにパワースポットがいろいろ。
この池にも神が宿っている気がします。（堤体を下からあおりました。"降臨"してきそうです。）
如月の空に凛と 宮祇梯
「宮祇」の名の方が神がかった感じがしたので。
