山津田池(小滝池)調査が天候不良でできないので,今日はちょっとわき道にそれ,かつてはダム便覧に載っていたが現在は載っていないダムめぐり。大崎上島のダム2基を訪問。1基目は清水谷ダム(訪問日:2022.3.27 場所)
堤高17.5mの上水用重力式コンクリートダム。現在は島の上水は本土から送水されているため,上水として使われていないか,灌漑用として使われていると考えられます。
大崎上島は仕事や釣りで何度か訪れていますが,ダム活は初めて。離島なので自転車をフェリーに載せて移動(車積むと高い!)
県道358号を南下してトンネルの手前で右に折れ,自転車を押して坂を上ると天端左岸。しかし天端は施錠されて入れません。
仕方なくダムサイトから観察。水位が下がっているせいか,ため池規模に見えるダム湖。
せり出た取水設備。
水位が低くく湖底に下りられそうだったので,渡って右岸側へ。
自然越流式のクレストは石張りです。
別角度から越流面。
湖底脇にあった謎の構造物。窯かな?
インレット(左)にはほとんど水が流れておらず,水没するはずの位置の木も生きているようなので,普段から貯水量は少ないと思われます。
天端左岸から少し下ると,堤体下に下りる道があります。たどっていくと…
堤体直下に到達。水量が少ないのに苔むしているということは,ちょっと漏水してる?
20mにも満たないけど間近で見ると中々の存在感。
コンジットか。
導流壁は石積みを固めた感じ。昭和初期の雰囲気。
こちらが維持放流でしょうか。パイプを通しています。この他にもパイプが通され,灌漑用水の面持ちが強い。
下流方向。林の奥からは鶯の「ホホホ…」というまだ拙い鳴き声がします。
このダム,つい最近まで「DAMmap」には掲載されていました。またかつてはダム便覧にも掲載されていたようです。これより小さいダムでも掲載されているのに,なぜダム便覧から削除されたのか謎です(今は使われていないから?)。
鶯の楽屋となりし清水谷