岡山南部のダムめぐり,3基目は杉谷池(訪問日:2022.12.24)
灌漑用アースダム。アースダムで堤高30m以上とは結構な大きさです。
鴨方ICから所々隘路になるr155を北上して天端右岸に到着。
なかなか深堀のしっかりした洪水吐です。
天端にこんな案内が。風がなく池に波が立たないときに水面に谷が映って杉谷富士が見られるのだとか。
むう。今日はあいにく終始風が吹いていて印象派のような富士しか見られませんでした。
上流面は全体的にコンクリブロックで補強。上流面の傾斜角度が途中で変わっているのは,2回改修しているそうなので嵩上げしたのかな。
なるほど,国の事業だったからこんなに大きなアースダムができたのですね。
下流側には下に下りる階段が設置されています。それを下から見上げると・・・
なんでも「天空への階段」として「映えスポット」であることを強調しています。(Googleマップにも名所として掲載されています。)
手作り感がいいです。コンクリートダムをインフラツーリズムに取り入れているケース(島根県など)はありましたが,灌漑用アースダムを観光資源にしようとしているのは初めて見ました。
堤体下の底樋出口工。やたらカラスが集まっていたので何かと近付いてみると
内臓をくり抜いた2頭のイノシシが水に浸けられていました。狩猟のことはよく分からないのですが,こうして一晩ぐらい水に浸けて冷やすことで,血を洗い流すとともに解体しやすくなるようです。「12.24」とペイントされているので,獲れたてなのでしょうか。
もちろん触らず,写真を撮っただけです。
杉谷富士や天空への階段よりなにより,解体前のイノシシが一番印象的でした…。
相変わらず誰にも会いませんでしたが,いろいろな意味で人の気配のするため池でした。