ダムカードを受け取るために,竹谷ダムから楢井ダム管理事務所に向かう途中,有漢池を訪れました。(訪問日:2022.12.27)
灌漑用アースダム
r156からは直接天端に通じていない,という前情報でしたので,先人の方に倣って下流側から徒歩でのアプローチを試みました。
この辺りのスペースに駐車して耕作放棄地の中を歩きました。
岡山道の手前の最後の分かれ道を折れると…
Σ(゚д゚lll)ガーン ここまで歩いたのに? しかし,コーンはどけてあるし,とりあえず行けるところまで行ってみるかと進みました。
工事は高速の高架をくぐった先で行われていました。崩落した法面の工事で,作業中の方に「池に行くんですが,通ってもいいですか?」と声をかけると,無言で「いいよ」の合図。よかった~。
というわけで工事の方に挨拶をして通り抜けました。
歩くこと約1.3km。ようやく堤体の下に到着。
底樋出口工。いいですねえ,この石積みの感じ。昭和3年竣工です。
分水工
堤体を斜めに横切って洪水吐へ
何とも味わい深い半円状の洪水吐と錆びや苔の出た架橋。歩いてきた甲斐がありました。
上流面は谷積でリップラップされています。
天端に上るのはちょっと一苦労。天端も枯れすすきや笹がボウボウで藪漕ぎを余儀なくされます。
天端の端に記念碑。天端には右岸側からのぼった方がよさそう。
左岸に戻り,獣の足跡の残る雪の架橋を渡ると
見た瞬間,虜になるような斜樋小屋。
もう最高じゃないですか!これ。
だって…朽ちてますよ!
この斜樋だけでご飯3杯はいける(笑)
すぐそばに原始的な取水孔。実際使われているのはどっち?
斜樋横の階段に座って斜樋と同じ目線で池を眺める。これぞダム活の醍醐味。
…ところで,斜樋の裏を見るとさらに上に上る道があり,その先にはr156のガードレールが。…もしかしてと思って上ってみると
r156から直接天端に下りる道があったのでした!
地図で言うとこういうことです。黄色がr156号。赤線は最初に堤体まで歩いた道。黄緑がr156からすぐ天端左岸に下りられる道。
帰ってからダム便覧の画像を見たらヒントっぽい画像が載ってました。。。いや,延々林道を歩いたからこそ,あの洪水吐や斜樋に出合ったときの感動が倍増したのだと思います。