2022年最後のダムは陶奥池(訪問日:2022.12.29)
洪水調節・灌漑目的のアースダム
ダム納めだからといって大きなダムに行くミーハーではありません。(本当は高速代が出せないだけです。)
天端は車両通行可能。この日は年末休みで釣り人の車が数台止まっていました。
結構濁ってますが釣れるんでしょうか。
目を引く斜樋横の建物。閉園した倉敷チボリ公園と関係があるのかないのか。。。
窓から何かはみ出している斜樋操作室
洪水吐
放水路↑↓
堤体下すぐの所に畑と集落があります。
堤体中央下にある底樋出口は今使われていないようで
少し左岸寄りにあるのが現在の底樋出口
揚水機場かな。蜂の巣でかっ!
ところでこの陶奥池はもともと二つの池を一つにしたとのことですが,上流側にあった池に相当する部分は普段は貯水しない部分で,洪水などの非常時に調節のために貯水するようになっていると思われます。
国土地理院の1975年の航空写真。この段階では二つの池が並んでいます。
こちらは国土地理院2014年の写真。上流側の池だった部分はほとんど水がなく,草木が生えています。そして堤体がかさ上げされているのが分かります。
非常時には上流側にあった池の部分まで水に浸かって貯水量が増えるということでしょう。だから,洪水調節が目的に入っていたんですね。
一言でアースダムといっても個性はいろいろ。人を寄せ付けない山奥にあるもの,人が親しめる公園になっているもの,そしてこのように人(農地・集落)のそばにあるもの。
基本的にアースダム観察は冬が適していますが,陶奥池のように農地が目の前に広がるダムは,春~夏に見栄えがしそうです。