麓から途中,登山道を通り,約1時間かけて到着した明神ダムの天端。
ゴミが落ちていないどころか,草も生えておらず,素晴らしい管理状況。ほとんど見る人がいなくても美しいというのが,まるで聖人君子の姿。自分には無理だ。
下流の南原ダムと連携して揚水式の発電をしています。
貯水池。沖縄の海のごとくエメラルドブルー。
右岸彼方に余水吐らしき切れ込みが見えます。
数学の問題に出てきそうなくらい美しい斜面。しばらくウットリしてしまいました。明神の名にふさわしく、神ですよこれは。
案内によると池の周囲を大きくめぐるルートを周れば右岸側に行けそうな感じです。しかし,時間がかかりそうな上,ここまでの登山ですでに足も張っているので断念。
天端周辺はフェンスでしっかり囲まれてスキがないので,柵越しの景色を脳に焼き付けて下山しようかと来た道を歩き出すと…
ん???
ここ,なんかにおうぞ。くんくん。
無駄に広い空間。不自然な木立の途切れ方…半年間のダム活で培った勘からピピっときました。その向こうは山の斜面であろうところを覗いてみると
なんと! 階段だった!(ドラクエ風に) しかも誘導的な鎖もあって下へ続いている…
立入禁止の表示はなかったし,足場もよさそうなので下りてみます。 ゲームで言えば隠しダンジョンを見付けた気分。後で登るのが大変だ,ということはこの時考えていません(笑)
そして道の行き着いた先は…
なんと堤体斜面(の真横)!!
入ろうと思えば堤体斜面に入れる状況です。
しかし,すでにダムの屹立とした神聖さに心を奪われていたため,「神域」のような気がして畏れ多く,入る気がしません。(ちょっとだけ身を乗り出してパチリ)
おそらく中電の点検用通路ではないかと思われます。さらに道は下に続いていましたが,道が悪くなってきてやめておきました。(もしかしたら堤体直下まで行けた?)
そんなこんなで明神様をありがたく"拝観"して下山です。
下山の時こそ慎重に。(昔,父が一緒に登山に行った時に言った言葉を思い出した。)気が緩みがちだし疲れてるし,何より足場が悪いと滑ります。軍手をはめて木やフェンスにつかまりながら下りました。
以下,登山道で撮ったもの。
上から見た滝。画像にしたらなんのこっちゃか分からないですね。
こういう木の枝のダンジョン,ドラクエにもFFにもあったな…
座右の銘にしよう(笑)
帰りは45分ほどで下山。
駐車場からダムまでは直線距離で1.6キロほどですが,山道を登らないと姿を見せない神秘のダム。でも,その姿を見れば登山の苦労もどこへやら…
春泥の汚れも忘る大明神
公認ダム全踏破まで残り16基