広島県内のダム便覧掲載ダム(ため池)のうち,位置不明となっているダムは4基。
このうち「宇津戸大池」は「宇根山大池」であることが,先達のりょうすけ氏により特定。また,「雲田池」は中国道広島北JCTの建設により消滅,「仮屋谷池」は三次市の「七塚池」であるとほぼ特定されることが,これまでのダム活で明らかになりました。
さて,最も手掛かりの少ない「山津田池」。
以前の考察で,山津田池は次のどちらかの池(ピンクorオレンジ)と推定しました。
そこで,Q地図にも名称が記載されていないピンクの池について,庄原市役所に問い合わせてみると,何と,少しずれたところにプロットされている「1合池」であることが判明。
1合池は堤高10mにも満たないので,候補から外すことにしました。
すると,残る小滝池(オレンジ色)が山津田池である可能性が高まりました。
ただ,小滝池(ため池データベース)と山津田池(ダム便覧掲載)の諸元を比較すると
【小滝池】
堤高/提頂長:14.2m/39m
総貯水量:170.3千㎥
竣工年:不明
【山津田池】
堤高/提頂長:15.6m/48m
総貯水量:42千㎥
竣工年:1929年
堤高と堤頂長はともかく,総貯水量が随分違います。
庄原市役所の回答では,小滝池の改修履歴はないとのことです。
昔のことだから,測量などのデータが間違っていたとか?
うーん…目星はつけましたが,どうなんだろう。
とりあえず,実際に見てみたいものです。