ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

岡山45 湯野ダム

今日は岡山県西部で未訪問の2基を訪れました。
1基目は湯野ダム(訪問日:2023.2.26)

灌漑用ロックフィルダムです。
r33→r438(隘路)→上流側からアプローチ…と予習をしたつもりでしたが,入口を間違えて明らかに普通車では無理なダート道に。バックで引き返して車を停め,そのまま雪のうっすら積もったダート道を歩き,なんとか天端左岸に着いたので良かったものの。結構なタイムロス。

左が左岸への入口(徒歩のみ),右が右岸入口(車も可)。予習が足りませんでした。

というわけで,左岸から歩くと天端手前でこの取水設備の所に出ます。

ワイヤー柵の天端

左岸の道はグーグルはもちろん,地理院地図にさえもなく,Yahoo地図には出てきます。(Yahoo地図は結構こういう道を載せてくれている。)

ユニークな形状の洪水吐。わずかに越流中。

上流側から

砂糖をまぶしたような堤体。ブッシュも生えてアースダムと区別がつかない。

堤体下から全景 右の建物は「湯野揚水機場」。農閑期のせいか音はせず。

近くで見ると確かにロックフィルだけど。

いかにもワイルド過ぎでは?久井の岩海を彷彿とさせます。

こういうダイナミックな放水路を見ると,ああロックフィルダムだなあと思います。

揚水機場前のポンプ。これも稼働していませんでした。

到着時の外気温は-3℃。ダム湖の一部は水面が凍結していました。

ところで,このあたりの地名は「油野」ですがダム名は「湯野」。

www.city.takahashi.lg.jp

高梁市のWEBページによると,もともと「湯野(由乃)郷」と呼ばれていたところが,江戸時代に「油野」と表記されるようになったそうで。
ダム名を「湯野」としたのは,歴史を重んじたということでしょうか。