4月の上旬,島根は大田市付近の4基のダムをめぐりました。
最初の訪問は三瓶ダムです。(訪問日:2023.4.9)
洪水調節・河川維持・上水目的の重力式コンクリートダムです。
r56を走って天端に着くと,右岸側の壁に大きなレリーフが迎えてくれます。三瓶の動物が描かれています。三瓶というと国引神話がありますが,神話の一場面というわけではないみたい。
天端は車両通行可能。天端の高欄にも魚や鳥などが描かれています。
左右で形の異なる堤趾導流壁。
堤体下の緑の屋根は発電施設と思われます。
さひめ湖 ダム便覧を見取るとどなたの画像でも濁っています。あまり水質が良くないのだろうと思われます。
ダム湖名の由来は,三瓶山の別名の佐比売(さひめ)山から。佐比売は農作物の姫神。マスコットといいながらさひめちゃんはこの看板(2か所)にしか登場しない。
そのためか2種類の水質改善装置があり,画像はWEPシステム。水中の酸素濃度を上げる働きがあります。
上流面。築25年以上ですけどコンクリートがまだ白い。
取水設備の下に何やらゲートがはまっていたようなスリット。かつてはゲートがあったのか。
いかにもこのあたりの岩石です,という感じ。
r56から見た堤体正面。オリフィスは左右の中央というわけではないようです。ちなみに左の奥は三瓶山です。
機能美に徹したようなつくり。
オリフィスのアップ。平成初期のダムですが,ちゃんとデフレクターも装備されています。
堤体下に来てみました。
減勢工がカーブしているので斜め前から対面する感じです。この角度わりと好き。
シンプルながら副ダムもきちんとつくられています。
ダムサイトには芝桜?が咲いていました。朝はひんやりする三瓶山の麓ですけど,季節は確実に進んでいますね。