ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

島根23 波積ダム(竣工前)

続いては,江津市大田市の境近くに建設中のダム,波積ダムです。(訪問日:2023.4.23)洪水調節・河川維持目的の重力式コンクリートダム

浅利駅方面から都治川に並行するr177を山に向けて進んでいくと,樹々の合間から白い堤体が姿を現しました。

見学者用に展望台や駐車場も用意されていました。


自然越流式のクレスト5門とオリフィス1門をもつ,平成中期以降の「量産型」ダムですね。

建設中とはいっても堤体はほとんどできており,周辺設備を建設している状態でした。当初計画では2022年度中に竣工だったようですが,現在は令和6年に運用開始予定となっています。

小さなデフレクターと切れ長のオリフィスが特徴的。

フーチングを切り分けるように設けられた提趾導流壁

上流面。運用が始まったら下半分は基本的に見えなくなってしまうところです。貴重なタイミングで見ることができました。

この一帯は水没する場所。工事関係者と地権者以外は立入禁止。中央の基礎は,堤体建設時の施設の跡です。

ダムサイトに整備中の展望台。東屋は島根県から広島県にかけてよく見られる石州瓦。

管理事務所はバリアフリー仕様。こういうのが「令和のダム」らしいところ?

令和5年4月現在,ダムカードは現地では配布しておらず,切手を貼った封筒を展望台横の箱に入れると,後日郵送してもらえるシステム。そんなこととは知らず,いったんR9号沿いのコンビニまで行って切手と封筒を買ってきて投函。ちゃんと調べていくべきでした。

堤体直下への道はあと少しの所で工事により立入禁止。(まあそうよね。)完成したらぜひ直下まで行けるようにしてほしい。

湛水したらこんな感じになるらしい。

湛水試験開始は10月予定。そのころにもう1回見に来てみたい。(ちょっと遠いけど)